キオビクロスズメバチってどんなハチ?
普段聞きなれないちょっと変わった名前・・。
そんなキオビクロスズメバチの生態や特徴などを紹介したいと思います。
キオビクロスズメバチってどんなハチ?
普段聞きなれないちょっと変わった名前・・。
そんなキオビクロスズメバチの生態や特徴などを紹介したいと思います。
クロスズメバチというと、どんなスズメバチを想像しますか?
実は一般にスズメバチだ!!と怖がられるスズメバチとはちょっと違います。
クロスズメバチの仲間は非常に小さく、都市部にはいないのです。
山などでひっそり暮らし、普段はなかなか見つかることもありません。
キオビクロスズメバチの大きさは、働き蜂で10〜14ミリほど、女王蜂でも
18ミリくらい、雄蜂は15〜18ほどしかありません。
全身真っ黒で、鮮やかな黄色いラインが入っています。
住んでいる地域は、北海道、本州でも北の方の山間地に暮らしています。
他のクロスズメバチの仲間に比べて、数は少ないようです。
逆に海外では、アジア中北部、ヨーロッパ、北アメリカなどに
幅広く生息しているのが分かっています。
日本に少ないのはちょっと残念ですね。
キオビクロスズメバチは、実は生態についてはあまり分かっていないそうです。
女王蜂は越冬後、5〜7月頃にまずは単独で巣づくりを開始します。
そして6月には働き蜂が羽化してきます。
こうなると今度は働き蜂が巣づくりや餌集めといった仕事を行います。
雄蜂や新しい女王蜂は、9〜10月に羽化し、交尾を行います。
キオビクロスズメバチの巣は、基本的にはほかのクロスズメバチ同様、
土の中に巣が作られます。
他にも木の空洞の中にも作られることもあるそうです。
巣は縦長になり、まるでフットボールのようになります。
巣の直径は20〜30センチくらいで、他のクロスズメバチと比べても
若干小さめです。
巣盤の数は最盛期でも4〜9段ほど、そこまでは多くなりません。
卵が産みつけられる育房の数は4000〜9000個ほどとなります。
あまり多くのことはわかっていませんが、いろいろな種類の昆虫、
そしてクモなんかを捕まえては巣に持ち帰り、幼虫の餌とします。
クロスズメバチ全般に通じることですが、基本的にはおとなしいスズメバチです。
攻撃性も威嚇もあまり強くないスズメバチなんです。
参考にした本:社会性カリバチの生態と進化
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